◆YJローゼンメイデンTALE33◆

※ネタばれ注意です。



小さかった頃･･･

ううん･･･今も･･･
トンネルに入ると、なぜか少しドキドキしてました。

通常と違う世界に入ったみたいで･･･
トンネルを抜けた向こう側には、
なにか今までとは違った世界があるような気がして･･･

実際は、トンネルの外側は繋がっていて、
また、いつもと同じ世界が広がっているだけなのですけど･･･


でも･･･何度も何度も同じことを繰り返しているうちに、
いつの間にか、変化しているのです。

･･･トンネルのアチラ側もコチラ側も少しずつ少しずつ･･･



長い長いトンネルをようやく出てきたジュン･･･

まだその世界は、ガラスで出来ているかのように
透き通っていて、儚くて、すぐに壊れてしまいそう･･･

必死に･･･ただ必死に壊さないように堪えながら、
彼が辿り着いた場所にいたのは･･･



見えない仮初の翼を持っためぐ･･･



やっぱり、危険だらけの･･･出会い･･･なのでしょうね。







『････････････････めぐ･･･』



『･･･わたしのように羽なんて持ってないのに、』

『そんなところで一体なにやってるの、おばかさん。』








『ﾌﾝ･･･くだらない･･･』

ﾊﾞｻｯ･･･



『････････････なんだかむかつくわ。』